君の名は
長梅雨でなかなか行けなかった昼休みのウォーキング。先日、久しぶりに歩いてきました。道端の草花もすっかり夏模様で、新幹線側道のフェンスには葛が生い繁っていました。葛の葉っぱの陰に小さい花が見えました。
「君の名は?」
事務職である私は、運動不足解消に、昼休みに歩くことを日課にしました。でもある日、散歩で出会う草花の名前を、ほとんど知らないことに気づきました。
そこで一念発起。ポケット図鑑を購入し、昼休みや休日のウォーキングで出会う草花の名前を調べることにしました。花びらの色形、葉の形や付き方等、何度も何度も画像を頭に保存し、似た種類があれば違いを探し、インターネットの力も借りて、少しずつ少しずつ名前を知っていきました。
ツイッターで、虫好きな方が「虫や草花の名前を知ると世界の解像度が上がる」とおっしゃっていましたが、本当にその通り。今では、どんな道を歩いても個性豊かな植物に出会えます。排気ガスに揺れるアレチハナガサもアスファルトの隙間で咲くヒメジョオンも、ともに今、この星で生きる私の仲間です。
名前を知ることは、私どもの仕事でも大切な始めの一歩です。入社や扶養の手続きの際、氏名には必ずフリガナをお願いします。「啓子」はケイコ、ヒロコ、アキコ等、「河野」はカワノにコウノと複数の読み方があります。最近のお子様の名前には、フリガナがないと読めないものが多くあります。
また、アルファベットの発音は言語や国によって異なりますので、外国人の氏名では、ご本人に確認していただいたカタカナ表記もお願いします。なお、協会けんぽの登録では濁点、半濁点、スペースを含めて25文字までしか入りませんので、長い氏名の場合は、どの単語を省略するかを、ご本人に確認していただけると助かります。速やかな手続きを心がけておりますので、ご協力をお願いします。
さて、写真の小さな花の名はヘクソカズラです。つる性多年草で、葉や茎、実を揉むと臭いことから名付けられました。お灸の跡にも見えることからヤイトバナとも呼ぶそうです。今度の散歩では、一枚葉っぱを揉ませてもらって、その名の由来を確かめたいと思っています。
アスカ総合事務所 河合