フィールドワーク?
平日の私は毎朝5時半頃に起床してから夜11時過ぎに就寝するまで、家事・仕事・育児のスケジュールがみっちりと詰まっているのですが、休日になると多少スケジュールが緩やかになることもあり、家族が起きる前と寝た後の時間には、少し自分の好きなことを楽しんでいます。その好きなことというのは、『調べ学習』と『ランニング』の二つです。
まず一つ目の『調べ学習』について。私は子供の頃から人文社会系のことがらに対する興味関心が強く、それはいまだに有りまして、業務で使用する法令や経営に関するものはもとより、地理や歴史など、様々なことがらを調べて知識を得るということが非常に好きです。
前回の投稿で19年ぶりに浜松市に引っ越してきたことは記した通り(https://aska-net.ne.jp/2024/05/14/1919%ef%bc%9d/)ですが、実は自宅の至近に図書館があるという、調べ学習には抜群の環境でして、引っ越し作業が終わるや否や、早速図書館に行ってまいりました。
「高校生の頃に利用して以来だ…」という懐かしい気持ちに包まれる中、久しぶりの利用ということでカードを再発行してもらったのですが、その際に『浜松市文化遺産デジタルアーカイブ https://adeac.jp/hamamatsu-city/top/』というサイトにて、デジタル化された歴史資料を閲覧することができる、というご案内を受けました。どんなものだろう?と思い、早速その夜に自宅のPCからアクセスしてみたのですが…これがとんでもなく面白い。(※私が面白いと感じるだけであって、万人への面白さを保証・推奨するものではございません。笑)
例えば、トップページから入って、『資料を探す』→『地図から』とクリックし私が住んでいるエリアを選択すると、この地域に関係のある過去の地図や写真、文献などの歴史資料が掲載されているのですが、その一つとして『浜松町精緻図 https://adeac.jp/hamamatsu-city/viewer/mp000020-2022/202211/』という明治23年(134年前!)に作成された地図を見ることができます。この地図を開いてみると、わかりやすいところで言えば、五社神社や菩提寺、書店の谷島屋など今もある施設を見ることができます。『おぉ~、こんな昔の地図に載っているんだ!』と驚きつつ、更に地図上で五社神社の西側に目を落としてみれば、『監獄』という表記有り。今の浜松西年金事務所が在る辺りは、昔は監獄だったんだ!という新たな発見に繋がります。こうして地図を眺め、気になったことを別の資料で調べ、そこからまた派生して別のことがらを調べる、という形で調べ学習には終わりが無く、あっという間に時間が過ぎ去っていってしまいます。笑
次に二つ目に好きなことのランニングについて。きっかけは社会人4年目にダイエット目的で走り始めたことに端を発するのですが、その後も肥満予防と気分転換を兼ね、主に休日に自宅の近隣を走っています。また、これも前回の投稿に記した通り、私はこれまでに10の市区に住み転々としていたことから、毎度新たな地域に住むたびに、この地域はどういうところなんだろう?という興味関心を抱きながら、街を観察しつつランニングしています。
そういったわけでこの二つの好きなことが重なり合い、浜松市に引っ越してからは、『調べ学習で得た古地図などの知識を頭に入れた状態で、ランニングをしながら実際に現地を訪れて現在の様子を観察する』というフィールドワーク的なことを楽しんでいます。デジタルアーカイブだけでなく図書館の郷土資料室には、本当に膨大な資料があるので、かなり長い期間楽しめるなぁ、とウキウキしながら日々を過ごしています。
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…しかしながら客観的に自分を顧みれば、ランニングと言っても、『颯爽と街を駆け抜けているランナー』というよりは、『息切れしてヨレヨレの状態でふらついているおじさん』ですし、フィールドワークと言っても、建物をジッと眺めたり、かと思えばあちらこちらをキョロキョロと見渡したり…。どう考えても徘徊をしている怪しいおじさん、といった表現が適切かと思います。(笑)
そんなわけで休日には浜松市のどこかで徘徊している私を見ることができますが、もし見かけた方は、決して怪しい行動をしているわけではありませんので、趣味の時間を楽しんでいるんだな、と温かい目で見守っていただけたらと思います。(笑)
岸本一輝