スイフヨウ
駐車場の脇に、フヨウが花を咲かせてくれました。
繁殖力が強いため、種が飛んで自然に生えたのか・・・どなたかが植えたのか(?)定かではありませんが、大輪の花が美しいですね。
調べてみると、この花はフヨウの変種の 酔芙蓉(スイフヨウ)という種類で、しぼんだ花はきれいな濃いピンク色をしています。
花色が、 朝(白) → 昼(薄いピンク) → 夕(濃いピンク) のように変化します。(この現象は、紫外線などの光から身を守るために合成される、アントシアニンによるものとか。)
この花には、朝ドラ『らんまん』主人公のモデルとなった高知県出身の植物学者 牧野富太郎 博士が、「花色が白からだんだん赤く変化することを酒に酔う様に例え」て命名したというエピソードもあります。
ところで、フヨウの花は以前我が家の庭にも咲いていた「ムクゲ」にそっくりですが、フヨウもムクゲも”アオイ科フヨウ属”の植物で、納得。また、夏に家庭菜園で花を咲かせていたオクラも、同じアオイ科(トロロアオイ属)で、ハワイのイメージ(偏見でしょうか?)が強いハイビスカスも同じアオイ科フヨウ属です。
余談ですが、ここ浜松にゆかりの深い徳川家の「葵の御紋」。”三つ葉葵”のモチーフとなったフタバアオイは、実はアオイ科ではなくウマノスズクサ科アサルム属の、全く別の山野草であるとか。正確に表現するなら、”三つ葉フタバアオイ” といったところでしょうか。
(H.Ito)