ツワブキ
ツワブキは、花の少ない秋から冬にかけて、日本各地で黄金色の花を見せてくれます。
ツヤのある肉厚の葉が四季を通じて緑を提供し、丈夫で手入れが簡単なため、園芸品種も数多く売られています。
ツワブキの名前の由来は、
フキに似ていて葉に光沢があるという意味でツヤフキと呼んでいたものが、訛ってツワブキになったといわれる。
出典:ツワブキ :: おすすめコンテンツ ≫ 植物図鑑 :: 筑波実験植物園(つくば植物園) Tsukuba Botanical Garden
ところで、筆者は幼い頃、若い茎のアクを抜き、佃煮のようにしっかり味をつけて(キャラブキ)食べていましたが、「キャラブキ」という呼び名にも由来がありそうですね。
古くから、綿毛をかぶった若い葉柄を佃煮にしますが、しょうゆとみりんで煮しめたものだから黒みがかった茶色になって、それを伽羅(きゃら)の色にたとえたものだといいます。植物図鑑などではツワブキの説明の中で、「本当のキャラブキはこれを煮たもの」と断っています。フキを煮たものはキャラブキではないそうです。
出典:ツワブキ|花情報|ブログ|金沢動物園公式サイト|公益財団法人 横浜市緑の協会
「ちまちまと した海もちぬ 石蕗の花」
小林一茶もツワブキで俳句を詠んでいるそうです。
「ちまちまとした海」とは、葉についた水滴なのでしょうか? それとも葉に入った斑(ふ)なのでしょうか?(全くの見当違いでしょうか?)
海辺に咲くツワブキを、一度しっかり観察してみたくなりました。
(H.Ito)