いざというときのために・・・
先日、事務所内で“防災”に関する勉強会を開催しました。
教材にしたのは、危機管理のプロフェッショナルである自衛隊の「自衛隊防災BOOK」です。
≪災害時・地震発生直後≫
基本は⇒まずは「上を見る」・・・落下物から身を守る
次に「出口を確保」・・・揺れがおさまってから
「NG行動・・・下を向いて姿勢を低くする」
私たちは、落下物から身を守ろうという強い思いや恐怖心があると、つい体を低くかがめ下を向いてしまいがちです。しかし、上から看板や窓ガラスの破片などの落下物があったとき回避することができません。どんな状況でも上を確認するクセをつけることが、災害発生時、最も大切なことのようです。
エレベーターに閉じ込められたら・・・
エレベーター内で強い揺れを感じたら、全ての階のボタンを押して下さい。止まった階で降り、あとは階段で移動しましょう。もし閉じ込められた場合は非常ボタンを押して管理会社と連絡をとり、救助を待ちます。つながらない場合は携帯から消防に通報をして下さい。
≪常日頃の備え≫
自衛官は日頃からこのようなことを心がけていました。
自衛官はハンカチよりも手ぬぐい率が高い
いざというときに役立つのは、ハンカチより手ぬぐい
手ぬぐいはハンカチよりも長さがあり、さまざまな用途(止血の応急処置・マスク代わり)に使えるため、自衛官の多くの方はハンカチよりも手ぬぐい派が多いようです。
自衛官の自宅では、お風呂の水を空にしない
1つの浴槽で200ℓ近い大量の水をキープできます。地震発生時、断水になった場合に困るのがトイレ。水を流さずにいると、不衛生なうえに異臭が漂うこともあります。そんな時、お風呂に水をキープしておけば、トイレ用水として活用できます。洗濯水や火災時の消火用にも利用できるので、キープして損はなし。
自衛官は自家用車のガソリンを半分以下にはしない
交通機関が混乱すると、救急車を呼んでもなかなか来てもらえないことがあります。そのため自衛官はどんなときも自家用車で病院に行けるよう、ガソリンが半分以下にならないように常に補充しています。
当事務所でも、「車のガソリンを半分以下にしない」これを機会に再度、注意するよう呼びかけました。
ほんの一部の紹介でしたが、いざというとき役立っていただけたら幸いです。
まずは事前の備えとして、日々の暮らしを少し見直し、いざというときに自分の身の安全を守り、大切な人の命を救うため、一人一人が取り組まなければならないと、改めて感じています。
原田敦代