【働き方改革】スマートワークについて考えてみる

スマートワーク
「業務の生産性を高め効率よく仕事をすること、多様な働き方を認めて個人の能力を最大化すること、という意味で用いられることの多い表現」(Weblio 辞書 より)

働き方改革を推進するための一つのキーワードになるスマートワークという考え方。

頭では理解しているつもりでも、多様な働き方を推進する、多様な働き方を認め合う というのは、簡単ではなさそうです。


Smart Work Innovation in Hamamatsu に参加して

少し前に、富士ゼロックス静岡様主催のSmart Work Innovation in Hamamatsu ~体感する働き方改革~ 基調講演に参加してきました。

講師は、澤 円(さわ まどか)氏、マイクロソフトの業務執行役員で、その他にも様々な企業の役職に就いておられます。

演題は、「あたりまえを疑え ~働き方改革の“リアル”~ “自分ごと”として取り組むために」。

非常に人気のある講師で、300人ほどの会場は満席という盛況ぶりでした。講演内容も、澤氏の熱量が高く、office365を利用した業務改革、スマートワークの実践例など、興味深い話を聴くことができました。

講演内容で印象に残ったこと、さらに私なりの解釈ではありますが講演で印象深かったことをこのブログに書きたいと思います。私の備忘録として、またこれを読まれた方の何かのヒントになれば幸いです。

マイクロソフトのスマートワークが推進されたきっかけ

講演では、澤氏からマイクロソフトの事例として次の内容が紹介されました。

業務改革を推進しようと、素晴らしい仕組みを導入しても、素晴らしいアイディアを出しても、どの組織にも「変わりたくない」と抵抗する人がいます。

マイクロソフトのようなITに強い社員が集まっている企業でも、「モバイルワークに移行しましょう!」「テクノロジーで無駄を削減しましょう!」と会社が号令を掛けても、一向に進みませんでした。

きっかけは、阪神淡路大震災。

阪神淡路大震災により会社が被災してしまったため、今までのように「オフィスに出勤して仕事をする」ということが物理的にできなくなりました。

やらざるを得なくなった在宅勤務。

整備はされていたが放置されていたシステムが、一気に利用、運用されるようになり、「あれ、意外と便利だね。この仕事のやり方もいいかもね」となり、業務改革が進んだそうです。

業務改革には、社員が「必要」と感じることが必要

新しい仕組みを導入しました! 使ってください! 業務改善できる仕組みです!
みんなで働き方改革に取り組みましょう!!

こんな号令が、多くの企業で発せられていると思います。

しかし、社員は「新しいことを覚えるのは面倒だな・・・」「今までのやり方で充分じゃないか」「なんとなく気に入らない」なんて考えているかもしれません。

大事なことであると頭では分かっていても、当事者になるとなかなか実行に移せない。
やってみれば難しいことではなくとも、やる前は躊躇し、恐怖し、逃げたくなる。

こんな思考に陥る人は珍しくもなく、むしろ多数派ではないでしょうか。

新しい仕組みを導入するときには、目に見える・体感できるメリット、積極的に取り組む雰囲気づくり、やらざるを得ない環境など、様々な工夫を凝らして、みんなが「やってみよう!」「やるしかない!」という仕掛け、きっかけが必要となります。

高価なシステムを導入して、仕組みができたことで満足してはいけません。

安定した運用と継続して享受できるメリットが確立できるまでは、経営者、経営層の方にも、号令だけでなく、自ら積極的に関与していただきたいと考えます。

なぜ、業務改革を推進しようと考えたのか?
なにを改革するのか?
なにを最終目標とするのか?

目的を見失わないように、経営者、経営層と社員が一丸とならなければ、その目的が達成されることはないでしょう。

まずは、その一歩を

組織全体として、最初の一歩を踏み出すことがいかに難しいか。

しかしその反面、小さな一歩でも歩き始めることさえできれば加速度的に前進し業務改善が進んでいきます。

「一歩を踏み出す」という組織風土を作り上げることができれば、強い企業、成長し続ける企業になれるのではないかと思います。

私共は、一歩を踏み出そうとする企業の一助となるべく、様々な支援を行っていきたいと考えております。

経営に関するご相談や、組織作りに関するご相談、働き方改革に関するご相談等がございましたら、ぜひお声掛け下さい。

アスカ総合事務所 佐野

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